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道の駅「のつはる」を出発したら国道442号を久住方面へ進みました。


道の駅から国道442号を1.5㎞も走ると「のつはる西部の楽校」と書かれた小さな標識が見えてくるのでここを右折しました。国道442号をそのまま進んでも久住方面へは行けますが、国道442号はここをもう少し先へ進むと「酷道442号」に変化しますからね(笑)




右折すると国道442号と並行するように走る県道412号(久住高原 野津原線)へ出ます。この県道は久住高原へと続いている2車線の立派な道で、久住方面へはいつもこの道を利用しますが、今回は途中から広域農道へと右折して県道30号へ出ました。この日は特に目的地も無かったので、県道30号をどちらに曲がってもよかったんですが、まだ時間がたっぷりあるので、ここを左折して長湯温泉へと向かいました。




県道30号を長湯温泉へ向かってしばらく走っていると、道路の右側に建物の屋根だけが地面から出たような不思議な光景が見えてきました。




周辺は広い駐車帯になっていたので、車を停めて見に行ってみると、地面からは1mほど白壁が出ていてその上は瓦屋根になった、まるで土石流で埋まった埋没家屋のような光景でした。




反対側から見るとこんな感じです。県道30号はこれまでに何度も通ったことがある県道ですが、こんな建物が道路沿いにあったなんて今まで全く気付きませんでした。




この不思議な建物の横に立てられていた標識です。標識には「線刻摩崖仏(せんこく まがいぶつ)」と書かれていたので、この建物は摩崖仏を保護する覆い屋のようですね。ここはこれから向かう予定の長湯温泉のすぐ手前で、地名はもう長湯になるんですね。




覆い屋の近くまで行って道路上から眺めると、覆い屋の下には縦2m、横6mほどの凝灰岩の壁面があって、壁面には大小四体の仏像が彫られ、その横には梵字が彫られた2基の石(板碑)があるそうです。




県道の反対側には階段があって下に降りられるようになっていたので、さっそく降りて「線刻摩崖仏」の見物をします。




摩崖仏とは石仏の一種ですが、切り出された岩に彫られて移動することができる石仏(石像)に対して、摩崖仏は岩壁などに半肉彫りにされて移動ができないものをいいます。全国の摩崖仏の8割は大分県にあるといわれて、代表的なものとしては国宝の臼杵石仏(摩崖仏)があります。大分県はまさに摩崖仏県なんですよね。でもここの摩崖仏は半肉彫りじゃなく線彫りされていて、摩崖仏県の大分でもとても珍しいものだそうです。




階段を下っていちばん奥まで行くと2基の梵字石(板碑)がありました。刻まれている線ははっきりとしていましたが、梵字って全く意味が分からないので後日調べたら、右の岩には阿弥陀如来を意味する「キリーク」という梵字が彫られ、左の岩には釈迦如来を意味する「バク」という梵字が彫られているそうでした。




そして中央には線刻された2体の摩崖仏があって、右には観世音菩薩坐像(水月観音)が、左には大日如来坐像が刻まれているそうですが、長年の風雨によってかなり摩耗している上に、線刻の半分ほどは覆い屋の陰になっていて、その姿はよく判別できませんでした。






そして一番左(入口側)には少し小さな摩崖仏が2体刻まれていましたが、この2体は大分県指定史跡にはなっていないようで、2枚立てられていた説明板のどちらにも記載がありませんでした。
帰ってから調べたら、これらの摩崖仏は正式には「長湯線彫摩崖仏(ながゆせんぼりまがいぶつ)」あるいは「長湯の線刻摩崖仏(ながゆのせんこくまがいぶつ)」と言うそうでした。



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