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黄牛の滝を見物したら一旦駐車場へ戻りました。


この近くにはユニークな表情をした不思議な摩崖仏があるそうですが、この先は道幅も狭く初めて訪れるところなので、駐車場があるのかも分からなかったので、ここに車を停めたまま歩いて黄牛の滝入口の前を通り過ぎて1㎞ほど先へと向かいました。




20分ほど農道のような狭い車道を歩くと、左側に木製の小さな鳥居がポツンと建っているのが見えてきました。




鳥居の扁額には「神明社」と刻まれていましたが、鳥居の先は山の中へと続く細い道があるだけで、狛犬やお社などは全く見当たりませんでした。そして駐車場も無かったので歩いて来て正解でした。




鳥居の横には「上坂田摩崖神像」と書かれた立札のような説明書きが立てられていました。これを読むと「上坂田摩崖神像は目がつり上がり・・・異様な姿」などと書かれていました。何だかとても興味を惹かれますよね(笑) そして上坂田摩崖神像への行き方も書かれていましたが、距離は書かれてないんですよね。




ここは初めて訪れるところなので、上坂田摩崖神像までの距離も、どこにあるのかも分からずに、とりあえず鳥居を潜って狭い獣道のような道を先へ進んでみました。初めのうちはぬかるんだ踏み跡もはっきりしないような道でしたが、しばらくすると雑木林の中を抜けるはっきりとした道になってきました。




そして道が行き止まりになると正面にポッカリと四角い穴の開いた洞窟が見えてきました。ここまで道路沿いに建っている鳥居からゆっくり歩いても10分ほどでした。




洞窟の前には「市指定史跡  上坂田摩崖〇〇」と刻まれた石柱もあったので、この洞窟内に上坂田摩崖神像があるようでした。




さっそく洞窟に入ってみましたが、正面には2つの小さなお社があって、ひとつには中に石像が安置されていました。これが「神明社」の御神体になるんでしょうか?




お社の中に安置されている石像は高さが30㎝にも満たない小さなものでしたが、正面には☓印のような模様が刻まれていて、石像の両脇にはそれぞれ形の違う丸い石が置かれていました。この像については説明書きには載ってなかったので謎のままです。




そして側面に彫られていたのが「上坂田摩崖神像」です。この摩崖仏は半身像でしたが、説明書きの通りで、大きな顔で目がつり上がり、三角形の鼻の下に歯をむき出した口、両肩には羽が生えたような異様な姿でした。




洞窟全体を撮影したらこんな感じで、上坂田摩崖神像は正面じゃなくて横に彫られていて、この洞窟は神明社のために掘られたものだそうです。洞窟の左側には神事に使う台のようなものが立て掛けられていたので、今でも地区の人たちに大切にされて神事が行われている神社なんでしょうね。




上坂田摩崖神像の顔のアップです。何とも不思議な顔をしていて、見方によっては子供が遊びで彫ったようにも見えますが、目が吊り上がって歯をむき出している割には怖さは感じなくて、どことなくユーモラスに見えたのは私だけでしょうか?




摩崖神像を横から見ると、大分県内の他の摩崖仏と同様に彫が浅いのでペチャンコに見えますが、岩盤と接するところは摩崖仏が浮き出るように少し深く彫り込まれていました。これも大分県内にある摩崖仏としては珍しい彫り方ですね。




この画像は豊後大野市緒方町の「瑞光庵 摩崖仏」です。日本全国の摩崖仏の6~7割があるといわれている大分県には、臼杵石仏に代表されるように見事な彫りの阿弥陀如来像や不動明王像などがたくさんありますが、私が知っている限りでは上坂田摩崖神像は、瑞光庵摩崖仏と並んでとてもユニークなお顔をした摩崖仏ですね。




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