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青井阿蘇神社の参拝を済ませたら、直線距離で300mほど離れたところにある「人吉駅」へと向かいました。


ここが「人吉駅」です。お城をイメージしたような白壁の建物は、人吉藩 相良氏の城下町にふさわしい素敵な駅舎ですね。




人吉駅にはJRの肥薩線(ひさつせん)と、第三セクターの くま川鉄道湯前線(ゆのまえせん)が乗り入れていますが・・・




令和2年7月の豪雨災害によってJR肥薩線の八代 ⇔ 人吉 ⇔ 吉松の区間と、くま川鉄道の人吉 ⇔ 湯前の区間が運休になっているので、人吉駅にはもう3年も列車が乗り入れてないんですよね。




ここはJRの改札口ですが、この様に固く閉ざされていて、ホームへ出ることもできませんでした。そしてこのすぐ横には待合室がありましたが、イスなども撤去されてガランとしていました。




今回ここを訪れたのは人吉駅の駅舎の見物じゃなくて、駅前にあるお城の形をしたからくり時計を見物する為です。このからくり時計は正時になると3分ほど作動しますが、ここを訪れた時にはいつもタイミングが合わずに、まだ一度も作動しているところを見たことが無かったので、今回は正時まで待って見物をします。




からくり時計の台座の石垣部分には、からくり時計についての説明もありましたが、これによるとからくり時計は作動するだけじゃなくて、あらすじに沿って人形が出てくるようですね。




ここにはもうひとつ人吉球磨弁で書かれた「ゆうぞ人吉イ 来てくだはん もした」と書かれたプレートもありました。「〇〇もした」は鹿児島弁と同じですね。




正時になるまでしばらく駅前のベンチに座って待っていると、音楽が流れてからくり時計が動き始めました。




最初に出てきた人形は、あらすじ通りに人吉球磨地方に伝わる伝統芸能の臼太鼓踊り(うすだいこおどり)の踊り手たちです。臼太鼓踊りの太鼓打ちは鹿や牛のツノ型の兜を被っていて、太鼓を打ちながら舞う勇壮な踊りです。




臼太鼓の音に誘われて庄屋どんに扮したお殿様が、手荷物の入った風呂敷を片手に城下見物に出かけるところです。




城下見物が終わって人吉温泉で一汗流しているお殿様です。




そして町家で相良乙女と球磨焼酎を飲んでご機嫌のお殿様です。相良乙女というのはよく分かりませんが、人吉藩のお殿様が相良氏なので、相良乙女はこの地域での美人の代名詞のことなのかも知れませんね?




全ての人形が出てきたところですが、いちばん上には一日の出来事を思い出して扇子を開き「天晴れ」と城下を望むお殿さまもいました。




からくり時計の作動中は、民謡「球磨の六調子」をアレンジした軽快な曲が流れていますが、臼太鼓踊りの踊り手以外の人形は、お城の4面にある窓から出たり引っ込んだりするので、それに合わせて撮影しようとすると、からくり時計の周りを行ったり来たりして大忙しなんですよね(笑)




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