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お宿を出発したら薩摩半島の南九州市を目指します。
 

ホテルをチェックアウトして鹿児島市街地を走っていると、こんな可愛らしい電車が電停に停まっていました。大分市にも昔は路面電車がありましたが、鹿児島市では今でも市民の足として路面電車が活躍しているんですね。
 
 
 

この日は早朝からどんよりとした天気でしたが、鹿児島市街地を抜ける辺りから土砂降りの雨になって、雷もゴロゴロ鳴って嵐のような天気になってきました。
 
 
 

でも激しい雨はちょっとの間だけで、その後は急速に天気が回復して南九州市に入る頃には青空も見えてきました。そして 『清水(きよみず)磨崖仏』 と書かれた標識が見えてきたのでちょっとだけ寄り道をしました。ここは旅行の予定には入っていなかったところで訪れるのも初めてです。
  
  
  

清水磨崖仏は 『岩屋公園』 というキャンプ場や流水プールなどがある広い公園の一角にありますが、垂直に切り立った高さ20m、長さ400mの壁面に五輪塔などが200基以上も刻まれた他には例を見ない大規模な磨崖仏群です。
 
 


清水磨崖仏群は平安時代後期から明治時代にかけての700年間に彫られたそうですが、この大五輪塔は清水磨崖仏群の中で最も古い平安後期に彫られたといわれ、高さが12mもあって日本一の大きさだそうですが、彫りが浅いのではっきりとは見えませんでした。




これは鎌倉時代中期に彫られた 『月輪大梵字』 です。大きさ、文字の美しさで日本を代表するものといわれています。   
  
       
  

この阿弥陀如来像は横に明治の文字が刻まれていました。清水磨崖仏群は大規模で見応えがありましたが、大分県内に多くある磨崖仏は彫が深いのに対して、ここの磨崖仏は岩の表面をわずかに刻んだ線刻って感じでした。
  
  
  

清水磨崖仏群は岸壁の直下にも見学通路がありますが、崩落の危険があるために今は立入禁止になっているのでちょっと離れた川の対岸から眺めました。磨崖仏の見物が終わったら飛び石を渡って駐車場へと戻ります。




飛び石を渡った先にはこの様な建物もありました。この建物は2階がアートギャラリーになっている 『cafe サクラノヤカタ』 です。岩屋公園のある川辺(かわなべ)町は仏壇製造が盛んなので、この建物も仏壇職人が造ったそうです。
岩屋公園を出発したら日本最南端の始発・終着駅の枕崎駅へと向かいます。



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