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安の里公園で巨大わらかがしを見物したら来た道を戻ります。


国道386号を5kmほど戻って国道のバイパスへ左折すると、この様な標識が見えてきます。この標識は行きにも見えていましたが、今回は目的地がかなり遠くだったので、時間に余裕があれば帰りにでも寄ろうと思って行きには寄らなかったところですが、思った以上に時間が余ったので、先ずはすぐ近くの「仙道古墳公園」へ寄りました。巨大わらかがしを見に行く途中でコウノトリを見たのもこの辺りです。




国道386号バイパスから左側を眺めると、こんもりとした古墳が田んぼの向こうのほうに見えているので、この古墳を目指して田んぼの中の道を進みました。




この古墳が国指定史跡の「仙道古墳」です。6世紀の古墳時代中期に築かれた古墳で、昭和52年に発掘調査が行われ国史跡に指定されましたが、調査時には墳丘が大きく削られていて、石室も破壊されていたそうです。過去に大規模な盗掘に遭ったんでしょうね?画像には石室への扉も見えていますが、扉には鍵が掛けられて内部を見ることはできませんでした。




墳丘の周りにはズラリと埴輪が並んでいますが、これらも発掘調査によって初めて位置関係が判明し、当時のままにレプリカを並べたそうです。埴輪の中には盾持武人(たてもちぶじん)といわれる人物埴輪もありましたが、ここではほぼ完全な形で発掘されたそうで、九州では非常に珍しいものだそうです。




仙道古墳公園の奥のほうには、古墳築造当時の内部を再現した覆い屋の様な建物もありました。




これが国指定遺跡「仙道古墳」の石室を調査結果から忠実に再現した模型ですが、発掘調査時にはこれらの岩は大部分が盗掘のために抜き取られて無くなっていて、底部のみが残っていたそうです。




こちらは埋葬者の石棺を納めていた玄室です。こちらも底部を残すのみで大部分の岩は抜き取られていたそうですが、かろうじて残っていた岩面には丸や四角の幾何学模様が描かれていたそうです。筑後川沿いの朝倉市やうきは市にはこの様な装飾古墳がたくさんあるそうなので、古墳巡りに訪れるのもいいですね。




仙道古墳公園は仙道古墳を中心にして周囲は芝生広場になっていますが、芝生広場にはこんもりと盛り上がったところがいくつもあって、最初はこれらも小さな古墳なのかな?と思っていましたが、近くにいたおばあちゃんに話を聞いたら、芝生広場全体がパターゴルフ(グランドゴルフ?)のコースになっていて、これらの盛り上がったところは全てコースの一部だそうです。




芝生広場には正体不明の白い杭が何本も突き刺さっていましたが、白い杭のいくつかにはこの様な看板も取り付けられていました。まさにパターゴルフ場そのものですね(笑)




パターゴルフの7番ホール?から眺めた仙道古墳です。今までたくさんの古墳を見てきましたが、古墳の周囲全体がパターゴルフのコースなっているところは初めて見ました。発掘調査後はあまり管理もされず荒れ放題になっている古墳も多いので、ある意味この様にしたほうが管理が行き届いていいのかも知れませんね?



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