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「わくど石」を出発したら、阿蘇一の宮グリーンロードをさらに阿蘇盆地方面へと下って行きます。


「わくど石」から300mほどクネクネの坂道を下って、道路が平坦地になる手前辺りまで来たら、右側に「国造神社(こくぞうじんじゃ)」の石灯籠が立った参道が見えてくるので車でここを登って行きます。




参道を100mも進むと国造神社の広い駐車場と、その奥には社務所らしき建物が見えてくるのでここに車を停めました。




国造神社は神職さんが常駐していなくて、社務所のような建物の中には大きな木の切り株と、その横には無人販売のおみくじと御朱印スタンプが置かれていました。この切り株はとても巨大でしたが、これから見物する巨木の「手野のスギ」じゃなくて、樹齢800年の別の御神木だそうです。




国造神社の駐車場から上にはさらに道が続いていて、「阿蘇淡水魚センター」という釣り堀とヤマメ料理のお店があります。そしてこのお店を挟むようにして上下には6世紀に築造された「上御倉(かみおくら)古墳」と「下御倉(しもおくら)古墳」もあります。もしかしたら今車で登って来た道は参道じゃなくて一般道なのかも知れませんね?




「上御倉古墳」へは釣り堀の前を通って行くようですが、「下御倉古墳」は国造神社の駐車場に隣接していて、林の奥には円墳らしきものも見えましたが、雑草が生い茂っていて朝露で下草がびっしょりと濡れていたので見物は断念しました。




これから苔むして神秘的な雰囲気のする参道を通って国造神社へ参拝です。「国造」は〝 くにのみやつこ〝 などとも読んで、古代日本の官職や官職に就いた人を指すそうですが、古墳時代の豪族が任じられていたそうなので、国造(こくぞう)神社はここにある古墳に埋葬されている豪族を祀った神社だったのかも知れませんね?




国造神社の拝殿です。国造神社は2千年の歴史をもつといわれる熊本県でも最も古い神社のひとつですが、阿蘇神社を本宮としてその北側に位置するので「北宮」とも呼ばれる農業の神様を祀る神社です。




境内の一角には覆い屋で保護された巨大な伐採された杉の木があります。これが樹齢2千年ともいわれる「手野のスギ」です。この杉は国の天然記念物でしたが、平成3年の台風で主幹が折れて枯れたので天然記念物の指定を解除されたそうです。




すぐ横には巨大な根っこの部分も保存されていました。




画像だけでは手野のスギの大きさが分からないので、説明板にあった写真も載せます。この写真には神職さんも一緒に写っていますが、神職さんがとても小さくて豆粒のようですね(笑)



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