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赤松橋を出発したら安心院町を目指します。
 

国道10号線から分かれて、山の中を通る県道716号線をしばらく走っていると、田んぼが広がる中にこんもりと樹木の茂ったところが見えてきて、その手前には 『国指定有形民俗文化財 石風呂』 と書かれた標識がありました。ここが次の目的地の 『泉福寺 石風呂』 のようです。




泉福寺 石風呂 へは車でも行けますが、地元のおばちゃんに尋ねたら、石風呂へと続いている農道は駐車場スペースが無くて、Uターンも厳しいとのことだったので、県道沿いの空き地に車を停めて歩いて行きました。小山のようなところまで来たら、横にはひとりがやっと通れるような狭い道が続いていました。




この狭い道を小山を廻るように数十mも歩くと、小山の斜面に開口部が二ヶ所ある石造物と 『泉福寺 石風呂』 と書かれた説明板がありました。この石造物が泉福寺 石風呂のようですね。




泉福寺 石風呂の説明板です。これによると泉福寺の石風呂は上下二階式で全国的にも珍しいと書かれていましたが、それよりも天井や床に ゛板碑 ゛を用いているってところがちょっと気になりました。板碑(いたび)とは供養塔の一種で墓石のようなものなんですよね。
 
 
 

二か所の開口部のうち下部は薪などを入れて火を焚くところです。そして上部は床に石菖やヨモギを敷いて、下からの炎で熱くなったら水を撒いて人が入る蒸し風呂のような構造になっています。




上部の入口は横幅が狭くて小柄な人しか入れないような感じでしたが、内部を覗くと意外に広くて大人が2~3人は座れそうな広さでした。




石風呂のある小山に上がってみると苔むした国東塔などと、後に建てられた小さなお社のような建物がありました。ここには養老年間(西暦700年代)に建立されたといわれる 『金亀山・泉福寺』 というお寺があったそうですが、明治初年に廃寺となって、現在は供養塔などが残っているだけです。
 同じ供養塔でも国東塔などは残っているのに、板碑は石風呂の材料として再利用されているところが仏教の時代による変遷を感じさせますね。
ここを出発したら間もなく安心院町へと入ります。


 
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