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旧高千穂鉄道の槇峰駅を見物したら、駅舎のすぐ前の五ヶ瀬川に架かる橋を渡って対岸へと行きます。


旧高千穂鉄道のこの辺りには県道237号と並行するように、何十ものアーチが連続する橋が架かっていますが、槇峰駅のある側からではこの見事な橋は見えないので、この橋を歩いて渡って対岸から眺めてみます。




橋の途中から眺めた五ヶ瀬川の上流側(高千穂側)です。水量が豊富でとてもきれいな流れの川ですね。




そして下流側(延岡側)を眺めると、上の方には国道218号に架かる鉄製の「槇峰大橋」が見えて、その下の槇峰川と五ヶ瀬川が合流するところにはコンクリート製の旧高千穂鉄道の「綱ノ瀬橋梁」が架かっていました。新旧の橋が同時に見れる見事な光景ですね。




橋を渡った先は車一台がやっと通れるほどの狭い車道でしたが、歩いて見晴らしの良いところまで登ってみました。




ここからは槇峰川に架かる国道218号の槇峰大橋と、槇峰川が五ヶ瀬川との合流部に架かるコンクリート製の綱ノ瀬橋梁が正面に見えました。そして大きなアーチの右側には小さなアーチがいくつか見えて、画像には写っていませんが左側にも小さなアーチが連続していました。




このコンクリートの橋梁が昭和12年に完成した旧高千穂鉄道の綱ノ瀬橋梁ですが、当時の国鉄が鋼材の不足を補うために、鉄筋コンクリートによる最新技術を駆使して完成させた橋だそうです。




そして綱ノ瀬橋梁の下流側にはコンクリートアーチの橋が連続していて、ざっと数えただけでも30近いアーチが連続しているのが見えました。これらのコンクリート製の橋梁は全部合わせると42もあるそうです。




五ヶ瀬川の対岸から見事な連続アーチの橋梁を眺めたら、再び五ヶ瀬川を渡って県道側からもこの橋梁を見物しました。画像の左側に見えているのが槇峰川に架かる一番大きなアーチの橋ですが、ここからは県道に架かる橋の欄干部分が邪魔をしてアーチ部分がほとんど見えないので、前回ここを訪れた時にも気付かずに通り過ぎてしまったんですよね。




県道237号の橋の上からは綱ノ瀬橋梁を触ることもできましたが、85年も前に造られたコンクリート製の橋なのに劣化はほとんど見られず、当時の国鉄の技術力の高さがうかがえますね。




県道237号の橋を渡ったところには延岡市の標識があったので、槇峰川は日之影町と延岡市の境界のようでした。




延岡市の標識の位置から五ヶ瀬川の下流側を眺めると、ここからは連続したアーチの一部がさらに続いているのが見えましたが、その上の線路部分にはレールが撤去されずに残っていました。
県道237号はここからどちらに進んでも旧高千穂鉄道の遺構がたくさんありますが、前回訪れた時に対向車とすれ違うのに苦労したので、県道237号は進まずに再び国道218号へ戻ります。



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