忍者ブログ
5

道の駅「みなまた」を出発したら国道3号を南下しました。


しばらくすると国道3号は鹿児島県出水市へ入って、今回のお出かけでのいちばんの目的のツル渡来地 の標識が見えてきました。ここからはわずか16㎞の距離なので30分もかからずに行けますが・・・




ツル渡来地は最後に訪れる予定にしていたので、まずは国道3号から国道328号へと左折して、出水ICから南九州西回り道(出水 阿久根道路)に乘ってさらに先へと進みました。




南九州西回り道を高尾野北ICで降りて、しばらく一般道を走っていると、道路沿いに公園が見えてきたのでここに車を停めました。この公園にはブランコなどの遊具もあって、一見すると街中にある普通の公園のようにも見えましたが・・・




公園の入口には「特攻碑公園」と書かれた看板が立っていて、ここは太平洋戦争中には出水海軍航空隊があったところです。




車を停めたらさっそく公園へと行きましたが、公園の入口にはこの様なコンクリート造りの構造物がありました。これは当時の出水海軍航空隊の正門に衛兵が立っていた施設をここへ移設したものだそうです。




公園の一部は小山のようになっていて、その斜面には地下へと続くコンクリートで造られた頑丈な出入口がありました。




ここには説明板もあって「地下戦闘指揮所の地下壕」と書かれていました。太平洋戦争の末期にはこの辺りでも空襲が激しくなってきたので、この様な地下施設を造って米軍による空襲を避けていたんでしょうね。




入口から中を覗いてみると多くの千羽鶴がぶら下げられていて、急な階段が地下深くへと続いていました。




地下壕は内部を見物できるようになっていましたが、まずはその上の小高くなったところへ上がってみると「陸攻隊銀河隊 出撃之地」と刻まれた石碑がありました。出水海軍航空隊は終戦間際には特攻基地となって、200名余りの若者が特攻出撃をしているんですよね。




ここには出水市の近海から引き揚げられた日本軍の戦闘機のプロペラも展示されていました。




そしてそのすぐ横の斜面には、先ほど見た地下壕とは別の出入口もありました。画像の右上に見えている屋根のようなものがプロペラを展示しているところです。




地下壕の中を覗いてみると急な階段が踊り場まで続いて、その先は直角に曲がってさらに地下深くへと階段が続いているようでした。




急な階段を底まで降りて行くと、その先は人がやっとすれ違えるほどの狭い通路のようになっていました。




そして通路を奥まで行くと、横へと続く狭いトンネルのようなものがありました。ここは立って歩けない程の低さで、トンネルの先には外からの光も見えていましたが、どこに繋がっているのかは分かりませんでした。




狭いトンネルの手前にはトンネルと並行するように、ちょっと広い部屋のような感じのトンネルがありました。ここが戦闘指揮所だったところなんでしょうね?





ここからは並行する狭いトンネルへと形の違ういくつかの穴が開いていましたが、説明板も無くて何に使われていた穴なのかは全く不明でした。




そして地下壕の中には出水基地への帰投の途中で撃墜された九六式陸上攻撃機の機体の一部と、赤とんぼと呼ばれた九三式中間練習機の垂直尾翼の骨組みがポツンと置かれていました。
この地下壕跡は日中のみ開放されていますが、照明設備もあるので内部は明るくて不気味さなどは全く感じませんでしたが、町中の児童公園のようなところにこの様な戦争遺構があるのは全国でも珍しいですね。



にほんブログ村ランキングに参加しています。
下記のバナーをどちらかワンクリックお願いします。
                   


 にほんブログ村 旅行ブログ ペット同伴旅行へ     にほんブログ村 旅行ブログ 車旅(国内ドライブ)へ
にほんブログ村     にほんブログ村





PR
ブログ内検索
最新CM
[03/02 NONAME]
[02/08 てっちゃん]
[02/03 エルぱぱ]
P R