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頂塚古墳を出発したら県道9号線をさらに北上します。
 

しばらく県道9号線を走っていると、『 アイラトビカズラ 』 と書かれた標識と、下には 『 菊鹿ワイナリー 』 と書かれた看板が見えてくるのでここを左折します。
 
 
 

左折して数百mも走ると、『 相良の アイラトビカズラ 』 と刻まれた石柱と駐車場が見えてくるのでここに車を停めました。
 

 

相良(あいら)のアイラトビカズラは国指定特別天然記念物で、常緑のツル性植物ですが、自生しているのはここと長崎県の無人島だけだそうです。そして近縁種には以前このブログにも載せた カマエカズラ(イルカンダ) があります。
 
  
 

駐車場から背後の斜面を眺めたら、竹林の前に剪定されたように平らになったところがありますが、ここがアイラトビカズラの自生地です。そして竹林の向こう側は菊鹿ワイナリーの広い敷地になっています。
 
 
 

さっそく斜面に造られた遊歩道を登ってアイラトビカズラの鑑賞です。アイラトビカズラはこの様に棚にツルがびっしりと巻き付いた状態になっていて、花はこの棚の天井部分からぶら下がるように咲いています。
  
 
 

アイラトビカズラの葉です。意外と肉厚のしっかりとした葉っぱで、カマエカズラの葉っぱとはちょっと違っていました。
  
 
  

全体がツルで覆われてトンネルのようになった棚の下へ入りました。アイラトビカズラはカマエカズラと同じように5月上旬が見頃なので、ちょっと時期が過ぎていましたが、それでもたくさんの花房がぶら下がっていました。

 
 

紫色の大きな花が房状に連なっているところなどは、カマエカズラによく似ていますが、前ブログの記事の画像と比べたら微妙に違っていました。




トビカズラの花は別名を優曇華(うどんげ)の花といって、滅多に開花しないそうで、花が咲いた年には国家的事変があるといわれていて、過去には35年ぶりに開花した翌年に満州事変が勃発したそうですが、近年では毎年この時期に花を咲かせているそうです。




アイラトビカズラは樹齢千年ともいわれていますが、幹の部分を見たらカマエカズラのような大木ではなくて、意外と細かったので、このアイラトビカズラは人工授粉によって増やしたものかもしれませんね?



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