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今回は南国の植物で、日本本土では佐伯市蒲江のごく狭い範囲にだけ自生する貴重な植物の 『カマエカズラ』 の花が咲き始めたので紹介します。
 

東九州道の蒲江ICで高速を降りたら、海岸沿いの道をしばらく南に走って、丸市尾湾(名護屋湾)を過ぎると、山の上にガードレールがわずかに見えてきます。今回紹介する 『カマエカズラ』 はこのガードレールがある狭い道路沿いに群生しています。
 
 
 

さらに先へ進むと葛原(かずらはら)と書かれたバス停と 『カマエカズラ』 の看板が見えてきます。ここは葛原浦という集落ですが、地名の由来は江戸時代にはすでに分布していたといわれるカマエカズラから名付けられたそうです。
 
 
 

看板の矢印に従って集落内へ入ると、民家の塀にはこんな看板が立てられていました。カマエカズラの群生地までは車でも行けますが、道幅がとっても狭いのと、距離も僅か800mなので、集落内にある運動広場に車を停めてここから歩いてカマエカズラの群生地を目指します。
 

 

カマエカズラの群生地へと続く道路は、海岸沿いの道ができる以前からあった旧道のようでしたが、とっても狭い道で途中でのUターンも厳しく、駐車スペースもほぼ無いので大きな車の場合は歩きで行くのをおススメします。




旧道は最初のうちは樹木の茂った薄暗い道ですが、すぐに視界が開けて眼下には葛原浦の海岸が見えてきます。 

 


そして旧道をさらに登って行くと、海岸沿いを走る道路が下のほうに見えてきます。海岸沿いの道から見えていたガードレールはこの辺りのようです。




さらに先へ進んで道路が下り坂になる手前まで来たら、道路の両側から樹木が延びてトンネルのようになっていました。そしてその下には枯葉のようなものがたくさん落ちていました。




ここには 『ちょっと休んで行きませんか、カマエカズラ ココです』 と地元の人が手書きした看板もありました。ここがカマエカズラの群生地のようですね。でもカマエカズラはここへ来る手前にもたくさん生えていて、上から4枚目の画像のガードレールの周囲に見える雑草らしきものも全てカマエカズラでした。




そして地面にたくさん落ちていたのは落ち葉じゃなくて、すべてカマエカズラの花でした。




これがカマエカズラの花です。カマエカズラは日本では琉球列島以南にしか自生していないイルカンダ(ウジルカンダ)というマメ科の植物と同種だそうですが、どうして南国の植物が日本本土のなかでも、蒲江町のこの狭い範囲にだけ昔から自生しているのかは謎だそうです。




カマエカズラの房状に連なった紫の花はボリュームもあって、大きいものでは房の長さが30cm以上もあり見応えがありました。日本本土ではここでしか見ることができない貴重なカマエカズラの花を見れてちょっと感激ですね。




ここを訪れたのは3日前の4月21日でしたが、カマエカズラは順次花が咲いていき、最盛期(満開時)は5月の初旬だそうなので、今はまだこんなにたくさんの蕾がぶら下がっていました。これが全部開花したら見事でしょうね。
 



これはカマエカズラの実のようでしたが、イルカンダの花粉を媒介するのはオオコウモリなので、本土では受粉できないといわれていて、50年ほど前まではここでも結実を確認できなかったそうです。でも最近ではサルなどの動物が受粉の媒介をしているのでは?といわれて、結実も確認されているそうです。




カマエカズラのツル(幹?)の部分です。根元近くはとっても太くて、数本のツルが一体化して一本の幹になったような感じで、周囲の大きな樹木と変わらないような太さでした。




ここには調査のためにプレートの付けられたカマエカズラもありました。
今回初めてここを訪れましたが、ガードレールや樹木に絡みついたカマエカズラを見ると、繁殖力がかなり強い植物のようなので、繁殖範囲がこれから一気に広がるのではと感じました。



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