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5月の中旬になって、今年もアサギマダラの渡りの季節となったので、早速アサギマダラの見物に出かけました。


この日訪れたのは日出町豊岡の経塚山の麓にある「法花寺(ほけじ)花公園」です。例年この時季にはアサギマダラを見に出かけていますが、大分県でアサギマダラの名所といえば国東半島沖の姫島や、大分市佐賀関の関崎海星館が有名ですが、姫島はフェリーで渡るので日帰りはちょっと厳しいし、関崎海星館は昨年からの改修工事がまだ終わってないので、今年は昨年に引き続きここを訪れました。




ここが「法花寺花公園」です。画像の中央辺りにアサギマダラの好物のスナビキソウが植えられていて、左の道を100mも登ると経塚名水の水汲み場があります。駐車場は右側のコンクリート舗装されたところで、10台ほどの車が停められそうでした。そして画像には写っていませんが、このすぐ真上には東九州道が走っています。




駐車場に車を停めたら早速スナビキソウの植えられている畑へと向かいました。畑の中にはこの様な看板が立てられています。周辺の山にはアサギマダラが産卵をするキジョランも植えているので、この時季はここで生まれたアサギマダラも暑さを避けて北へと飛び立つようですね。




畑の一角には「ほけじ里山保全会」と書かれた看板が立てられていました。最近は里山の保全や地域の活性化に繋がる活動が盛んになっていて、昨年の秋にアサギマダラの見物をした臼杵市佐志生(さしう)の赤そば畑も「さしう地区 振興協議会」という団体が地域活性化のために活動を行っていましたよね。




ここがスナビキソウの畑です。ここ以外にも小さな畑が周辺にいくつかありましたが、この狭い畑に多い時には50羽以上のアサギマダラが集まって乱舞するんですよね。




この日も数十羽のアサギマダラが飛んでいましたが、ここのアサギマダラはとても警戒心が強くて、ちょっと近づいたら飛び去ってしまうんですよね。それでも畑の中にはこの様に団子になったアサギマダラもいました。いったい何羽いるんでしょうね?




この日は午後からここを訪れましたが、スナビキソウの蜜を吸っているアサギマダラは基本的に羽を閉じているので、羽も広げた姿を撮影するのに苦労しましたが、私のこれまでの経験では、午前中の早い時間帯には羽を広げて花にとまっているアサギマダラが多いような気がします。




アサギマダラは漢字では「浅葱斑」と書きますが、浅葱色(ネギの葉の薄い色)は、日本の伝統色のひとつで、アゲハチョウのような原色系の派手さに比べて、アサギマダラは鮮やかさのなかに優雅さを感じますよね。




スナビキソウの蜜を吸っているアサギマダラの頭部の画像です。一番上に2本見える先が太くなったものが触角で、その下の少し曲がって見えるのが蜜を吸う口吻(こうふん)です。口吻は普段はゼンマイのように丸まっていて、蜜を吸う時には伸びるんですよね。










この時は保存会のおじさんがいたので、アサギマダラが産卵をするキジョランのあるところも教えてもらいました。キジョランはスナビキソウ畑のすぐ横の山の斜面に植えられていますが、キジョランはつる性の植物なので、竹を組んでネットを張ったところに丸い葉っぱの着いたつるを伸ばしていました。
アサギマダラの好物のスナビキソウには毒があって、その毒を体内に蓄積することで外敵から身を守ると言われていますが、キジョランにも毒性があって、幼虫もその毒で外敵から身を守っているそうです。




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