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今回は別府国際観光港に入港していた船の出港風景です。


この日別府国際観光港に見物に行ったのは、海技教育機構に所属する航海練習船の 「青雲丸」 です。




別府国際観光港に到着したのは12時過ぎでしたが、ちょうどお昼休みで何も作業をしていなかったので、青雲丸のすぐ近くまで行って周辺を見て廻りました。青雲丸の船体に書かれている船名は当時の運輸大臣の揮毫だそうですが、その下には見たことが無いような記号が2つ書かれています。左側の丸印の中に十字が書かれたような記号は、この喫水線下に 「サイド・スラスター」 といって、船が横移動するためのスクリューがある事を表しています。




そしてもうひとつの船首側に書かれていた、かぎ状をしたような記号は 「バルバス・バウ」 という船首の喫水線下に、球状をした突起がある事を表している記号です。




しばらく船の周りを見物していたら、お昼休みが終わってたくさんの実習生が甲板に出てきました。これから全員で体操を行ってから出港準備を始めるようです。出港準備が始まったら船に近づくのは邪魔になるし危険なので、ここからはちょっと離れて撮影です。




岸壁では10人ほどの実習生が、タラップ(ラッタル)を収納するためにロープを引っ張り始めました。




しばらく出港準備の作業を眺めていたら、煙突から真っ黒い煙が上がりました。




そして船首では最後のもやい綱が外されようとしていました。よく見ると沖側の錨はいつの間にか半分出された状態になっていました。




すべてのもやい綱が外されて、岸壁を離れる青雲丸です。船首部分には白波が立っていますが、これはサイド・スラスターが起こした白波です。これによって青雲丸はタグボートの力を借りずに自力で横移動をして離岸できます。




岩壁を離れた青雲丸はあっという間に港外へと出て行きます。タグボート2隻を従えてゆっくりと出港する帆船 海王丸などと比べると、離岸から出港までがとてもスムーズで早いですね。




そして青雲丸は防波堤を廻って、別府湾の沖へと出て行きました。
海技教育機構の航海練習船はコロナ禍のこの時期でも別府へ寄港しますが、海上自衛隊の護衛艦は全く寄港しなくなったので、もう2年ほど接岸している護衛艦を見ていません。早く新型コロナが収束して、以前のように護衛艦を間近で見れるようになるといいですね。



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