どこでも晴れたらワン歩

4日ほど前の記事になりますが、別府国際観光港に防衛省チャーター船の「ナッチャン World」が再び寄港したので見物に行きました。


「ナッチャン Worlｄ」は先月の下旬にも北海道から別府国際観光港に寄港したばかりで、その時には戦車等を降ろしましたが、今回の寄港は演習の終わった車両の積み込みのようで、岸壁にはすでにたくさんの車両がシートをかけられて停まっていました。




岸壁に置かれたシートをかけられていない車両を見たら、まだ一度も見たことの無い「90式戦車」でした。でも90式戦車はこの2両だけで、他の車両は先日「はくおう」から降ろされた「99式自走155mmりゅう弾砲」などのようでした。




右が積み込みのためにシートを外された旭川駐屯地に駐屯する第2特科連隊の「99式自走155mmりゅう弾砲」で、左は上富良野駐屯地の第2戦車連隊の「90式戦車」の後ろ姿です。どちらも九州には配備されていない車両で、配備されている部隊も違うので貴重な画像ですね。




しばらく見物をしているとたくさんのトラックもやって来て、岸壁にズラリと並びました。でもナッチャン Worldのランプウェイはまだ折り畳まれたままで、積み込み作業はもうしばらく先のようです。




最後のトラックが停まってから30分以上は待ったでしょうか？ようやくランプウェイが伸びて、積み込みの準備が始まりました。




しばらくするとたくさんのトラックが船内へと入って行き、それに続いて「99式自走155mmりゅう弾砲」が船内へ入るために動き出しました。画像の右側にはカメラを構えた多くの人がいますが、ここではこんなに間近で見物ができるんですよね。




「99式自走155mmりゅう弾砲」は次々と船内へ入って行きますが、狭いランプウェイから船内へと誘導する隊員と、操縦をする隊員の息の合った作業は見事ですね。




この車両は「99式自走155mmりゅう弾砲」へ接続して、砲弾を自動で給弾する「99式弾薬給弾車」です。これも九州には配備されていない車両です。




全ての車両を積み込んでしばらくしたら「ナッチャン World」は自力で岸を離れて出港して行きました。




「ナッチャン World」はランプウェイのある左舷側を岸壁に向けて停泊するので、船体に描かれたイラストはいつも左舷の船体に描かれた恐竜やロボットなどですが、港外で方向転換した時には、滅多に見ることできない右舷の船体に描かれた魚やタコなどのイラストが見えました。




「ナッチャン World」が北海道へ向けて出港した後の岸壁には、2両の「90式戦車」がシートもかけずに残されていました。なぜこの2両だけがここにあったのかは不明ですが、翌々日にはこの戦車も演習が終わった他の戦車と共に、「はくおう」に積み込まれて北海道へ戻りました。



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