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くじらの眠る丘を出発したら、当初の予定通り南さつま市街地方面へと向かいました。


この日はもう一ヵ所寄るところがあるので、南さつま市の市街地を通り抜けて、国道226号から国道225号へ出て知覧方面へと進みました。




国道225号へ出てしばらく走っていると、正面に高速道の高架が見えてきました。数年前にもこの道を通りましたが、その時には高速道は無かったのにいつ出来たんでしょうね?次の目的地はこのすぐ先にありますが、標識には知覧方面無料と書かれていたので、また計画を変更して南九州市知覧町にある「知覧特攻平和会館」へ寄ることにしました。




無料区間はわずか4kmほどでしたが、終点の南九州知覧ICで高速道を降りると「知覧特攻平和会館」はすぐ近くなので、南薩縦貫道に乗ってここまではわずか10分ほどの時間でした。画像にはたまたま人が写っていませんが、ここは先ほど訪れた「万世特攻平和祈念館」と違って多くの人が訪れていました。




ここが「知覧特攻平和会館」の入口ですが、ここはこれまでに何度も訪れたことがあって、館内の見学は大急ぎで見ても一時間以上はかかるので、今回は館内へは入らずに外回りだけを見学しました。ここは元々は訪れる予定が無かったところですからね。




まずは「知覧特攻平和会館」の横を通り抜けた先の杉林の中に復元されている「三角兵舎」へ行ってみました。




三角兵舎の説明板です。ここは特攻隊員が寝泊まりをした宿舎ですが、ここで寝泊まりをしたのは特攻出撃直前の僅か2~3日だけなんですね。




三角兵舎は半地下形式になっていて、その両側の小上がりのように一段高くなった板張りの上に布団がズラリと敷かれていて、ここで寝泊まりをしながら特攻隊員は出撃の命令を待ったそうです。




壁には当時の三角兵舎内の様子を写した写真もありました。万世特攻平和祈念館で見た「子犬を抱いた少年兵」の写真や、これらの写真を見ても特攻出撃直前の隊員たちは何故か全員が笑顔で写っているんですよね。




敷地内には「知覧町護国神社」もありました。ここは明治2年に戊辰戦争の戦没者を祀るために創建された神社ですが、後に西南戦争の戦没者や太平洋戦争の戦没者も祀るようになったそうです。




そして護国神社の横には「知覧特攻平和観音堂」もありました。




特攻隊員の銅像「とこしえに」です。




敷地内には2007年公開の映画「俺は、君のためにこそ死にいく」で使用された、実寸大の精巧に作られた陸軍の「一式戦闘機 隼(はやぶさ)」も展示されていました。




映画のセットに使われた「一式戦闘機 隼」の前には、ロケ風景を映した写真もありましたが、よく見ると子犬を抱いた少年兵もいますね。
知覧特攻平和会館の周辺には太平洋戦争当時の遺構もたくさん残っているで、館内と併せて見学すると半日では見て廻れないほどなので、いつか機会があればここだけを見学するために鹿児島県を訪れたいですね。




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