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国道210号の苔アートを見物して大分市方面へ向けて出発したら、すぐに天ヶ瀬温泉に到着します。
 

天ヶ瀬温泉には観光客用の広い無料駐車場があるのでここに車を停めましたが、駐車場の前には国道210号の高架が走っていて、橋脚にはこの様な絵が描かれています。天ヶ瀬温泉のすぐ近くにある名瀑の 「桜滝」 へは右へ進めば行けますが、今回は温泉街がある左へと進みます。
 
 
 

 温泉街へ向かって歩き始め、JR天ヶ瀬駅の前を通り過ぎると、すぐに天ヶ瀬温泉を代表するお宿のひとつともいえる白壁が美しい 「ホテル水光園」 が、道路沿いに見えてきますが、入口にはベニヤ板が貼られて休業中でした。天ヶ瀬温泉は令和2年7月豪雨で玖珠川が氾濫し甚大な被害を受け、このホテルも復旧には数年がかかるそうです。
 
 
 

ホテル水光園の道路を挟んだところには民家がありましたが、ここも入口のガラスが割れたままで人の住んでいる気配が全くありませんでした。
 
 
 

 室内を覗いてみたら、濁流によって運ばれてきた泥が積もったままになっていました。ここは玖珠川の川面よりもかなり高い位置ですが、玖珠川の氾濫によって濁流が流れ込んだんでしょうね。
  
  
  

旅館や飲食店が建ち並ぶ通りは、令和2年7月豪雨の時にはテレビ等で激流となった玖珠川の様子が何度も流されていましたが、あれから8か月経ってもまだ復旧はあまり進んでいないようですね。
 
 
 

天ヶ瀬温泉の中を流れる玖珠川には、国道210号側の旅館街と対岸の旅館を繋ぐ3本の橋がありましたが、中央の橋は川面からかなり高い位置にある欄干が、氾濫した激流によってこんな状態になっていました。この場所は旅館街を走る車道よりもかなり高い位置なんですよね。
 
 
 

橋の上から対岸を眺めたら、もう10年以上も前にりゅう君と泊まったことがある 「旅館 本陣」 が見えました。一見すると被害を受けていないようにも見えましたが、よく見ると一階の大浴場はかなり被害を受けているようで、ここも今は営業を中止しているそうです。




温泉街をさらに玖珠川の上流方面へと歩いて行くと、鉄製の吊り橋がありましたが、この橋は赤い支柱だけを残して濁流にのみ込まれて無くなっていました。
令和2年7月豪雨では、大分県下各地で甚大な被害が出ましたが、「おんせん県おおいた」 のなかでも別府、湯布院と並ぶ豊後三大温泉のひとつに数えられる名湯の天ヶ瀬温泉ですが、一日も早い復興を願うばかりですね。
 
 
 
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