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サボテンハーブ園の跡地を出発したら国道220号をさらに北上しました。


しばらくして国道220号が日南市から宮崎市へ入ると、道路に覆いかぶさるように樹木が繁ったところが見えてきました。ここには神社があって境内は数台の車が停められる駐車場になっていたのでここに車を停めました。画像の左端のスロープのようなところが駐車場(境内)の入口です。




ここは宮崎市内海地区というところで、神社の目の前には大きなイセエビの看板が掲げられたお店があります。ここは「磯料理 星倉」といって伊勢エビなどの海鮮料理が美味しいお店です。




この神社は「野島神社」といいますが、宮崎市街地方面から車でやって来ると、国道がカーブしているところに小さな鳥居が建っているのが見えるだけなので、気付かずに通り過ぎてしまいそうなんですよね。




野島神社の拝殿です。朱色をした小さくてシンプルな感じの神社ですね。





野島神社は浦島太郎が辿り着いて祀られたとの伝説がある神社で、案内板には御祭神とは別に浦島太郎をまつる野島神社と書かれていました。




そして拝殿の前には亀の形にも見える珊瑚が置かれていました。




これは「浦島の亀石(神石・叶石)」といわれて、浦島太郎が乗ってきた亀が化石になったと書かれていました。




野島神社に参拝しただけでも非常に興味深いものがありましたが、境内には国の天然記念物に指定されているアコウの巨木や自生のバナナの木もあって、野島神社は南国ムード満点の神社なんですよね。




境内を歩いていると地面にはピンポン玉ほどの大きさの紫色をした木の実がたくさん落ちていました。これはアコウの実で熟してこの様な色になったものは食べられるそうですが、さすがに地面に落ちたものは食べる気にはなりませんよね(笑)




アコウの巨木は社殿の周囲に何本も生えていて、大きく枝を広げた巨木は国道側にも張り出していて枝は支柱で支えられていました。




横に張り出した太い枝の表面には、多くの気根が巻き付いて覆い尽くしていて、その上には他の植物も生えていて、ちょっと不気味な雰囲気もしました。アコウは他の樹木に気根が巻き付いて枯らすこともあるので「絞め殺しの木」ともいわれていますが、これって自分で自分の首を絞めているようなものですね(笑)




歩道を越えて国道まで張り出した2本の大きな枝は、それぞれ支柱で支えられていましたが・・・




1本の支柱は太い気根に取り込まれて、支柱がほとんど見えなくなっていて、伸びた気根はアスファルトの隙間から地面に入り込んでいました。ここまで成長して太くなると、もう幹なのか枝なのか、あるいは根なのか区別もつかないですね。アコウの生命力って凄まじいですね。




野島神社から1㎞ほど宮崎市街地方面へ行ったところには幸せの鐘のモニュメントがあって、デモンくん、マルシェちゃんの埴輪のような像もありますが、ここにあったショップ、レストランの複合施設「デモン・デ・マルシェ」はいつの間にか閉店になっていました。ここからは広大な面積の鬼の洗濯板が眺められる素敵なところだっただけに残念ですね。




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