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ミツマタの花を観賞したら番匠川をさらに上流へと遡ります。


しばらくすると集落が見えてきて、この様な標識が立っていました。「轟の滝」はまだ一度も訪れたことの無い滝なので行ってみたい気もしましたが、〝 幅員狭 850m〝 と書かれていたのでパスですね(笑) 




さらに番匠川沿いの道を遡る「ふるさと林道」と書かれた標識が見えてきます。この林道は深い山の中を抜けて、臼杵市野津地区へと続いているのでここを右折しますが、この頃になると空には低い雲が垂れ込めて今にも雨が降りそうになって来ました。




ふるさと林道は片側一車線の立派な道で、峠の頂点辺りまで来たら「楯ヶ城トンネル」と書かれたトンネルが見えてきました。そしてトンネルの入口のレリーフには梯子に登った吉四六さんが描かれていました。これはとんち話の「吉四六の天昇り」ですね。




トンネルの入り口付近は小さな公園のようになっていて、半分朽ちたような水車のモニュメントがありましたが、全く手入れをされている様子はありませんでした。




車を停めて近くに行ってみると、パイプから水車へと水が落ちていましたが、水車は苔むしていて全く廻っていませんでした。




楯ヶ城トンネルを抜けた先はもう臼杵市野津地区ですが、こちら側には広い駐車スペースがあります。




ここには楯ヶ城トンネルの掘削工事の時に湧き出した湧水が汲める「戸屋平湧水」がありましたが、熊本地震以降は水脈が絶たれて水が出なくなっていました。大分地方では今年の1月に震度5の地震があったので、もしかしたら再び水が湧き出してるかも?と思って訪れてみましたが、残念ながら全く水は湧いていませんでした。




ここは大分市からも比較的近いところにありますが、あまり知られてなくて訪れる人も少ない名水汲み場だっただけにちょっと残念ですね。




楯ヶ城トンネルを過ぎると長い下り坂になりますが、道がようやく平坦になったところには「戸屋平湧水」の案内看板が立てられたままでした。看板を撤去するか、枯渇していることを明示しないと間違えて延々と山道を5.5kmも登って行く人がいるかもしれませんよね。




道が平坦になってしばらく走ると国道10号と合流します。佐伯市本匠から自宅のある大分市へ向かうには、来た道を戻り番匠川を下って国道10号へ出るよりも、この「ふるさと林道」を走ったほうが、距離がおよそ10kmほど短くて、交通量も非常に少なくて便利なんですよね。



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