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城山展望所を出発したらやまなみハイウェイを阿蘇盆地には下らずに、来た道を戻って途中から大観峰へと続く熊本県道45号(ミルクロード)へ左折しました。


ミルクロードへ入って数百mも走ると、左には阿蘇盆地方面へと下って行く道があり、右には牧場入口の看板とその向こうには小さな標識が見えてきます。




小さな標識には「国造神社」や「阿蘇市一の宮温泉センター」などと書かれていて、この道は「阿蘇一の宮 グリーンロード」と呼ばれる阿蘇盆地へと続く道のようだったので、ここを左折して阿蘇盆地へと向かいます。




この道路はグリーンロードという立派な名前の割には1.5車線ほどの狭いクネクネ道で、しばらく坂道を下って行くと「手野(ての)の名水」と書かれた看板が見えてきました。ここには数台の車が停められるスペースがあったのでここへ車を停めました。




車を停めるとすぐに北外輪山からの名水が湧き出す「手野の名水」があります。この時は一台の車も停まっていませんでしたが、ここは水汲み場のすぐ近くに車を停められるので、たくさんの水を汲む人は助かりますね。




湧出口は2ヶ所あってそれぞれパイプから湧水が流れ出ていましたが、ここは阿蘇溶岩の岩盤のすき間から水が湧き出しているようで、パイプ以外にも岩の割れ目などからも水が流れ出ていました。




手野の名水の説明板です。今回はポリ容器を持ってこなかったので名水は汲めませんでしたが、岩の割れ目から流れ出ている水を一口飲んでみると、とても冷たくてまろやかで、くせのない味でした。




阿蘇の名水といえば阿蘇神社の門前町にある、何ヶ所からもきれいな水が湧き出す「水基めぐり」がとても有名ですが、ここは阿蘇神社よりも数kmほど北外輪山寄りの上流部になるので、水基めぐりの湧き水もこの辺りが源流になるんでしょうね?




手野の名水を出発してグリーンロードをさらに下って行くと、急カーブのところにちょっと不思議な石の置物がありました。




ここには車一台分ほどの駐車スペースがあったので、車を停めて見に行ってみると巨大なカエルの石造物と、その横には「わくど石」と書かれた木柱がありました。そしてこの横には同じサイズの親子カエルの石造物もありました。




「わくど石」の説明板です。これによると〝 わくど〝 とは、この地方の方言でイボガエルのことなんですね(笑)




説明板には遊歩道を進んだ先には〝 わくど〝 に見える巨石があるとも書かれていたので、さっそく奥へと行ってみました。




ここは1990年に発生した阿蘇一の宮水害をきっかけに渓流へ砂防ダムが造られて、今は荒れ地となっていて歩道もはっきりしませんが、奥へ進むとすぐにそれらしき巨石が見つかりました。でも説明板の写真でも〝 わくど〝 には見えなかったので、実際にわくど岩を発見?してもただの大岩にしか見えませんでした(笑)
ここは昔の美しい姿に戻すように整備中らしいので、整備が終わったらポリ容器持参で「手野の名水」と併せて再び訪れたいですね。



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