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くま川鉄道の 「 おかどめ幸福駅 」 を出発したら、今回の旅行でいちばんの目的地で、五木の子守唄で知られる球磨郡五木村へと向かいます。
 

おかどめ幸福駅から五木村へは、国道445号線を九州山地の山奥へ向かって25kmほど走りますが、先へ進むほど山はどんどん深くなって、いかにも秘境に向かっているって感じでした。




国道445号線は相良村を過ぎたら五木村へと入りましたが、 五木村には相良村、山江村、水上村、坂本村の4村もが隣接するほど、熊本県は 「 村 」 が多いところなんですね(笑)




五木村に入ると周囲の山々はさらに深くなって、国道の遥か下の谷底に川面が見えるようになってきました。そしてしばらくすると直線道路になって、郵便局や温泉施設、道の駅、駐在所などがある五木村の中心部?へと入りました。ここまで全く平地のない谷沿いのクネクネ道を走って来ましたが、ようやくわずかですが平地に出たって感じがしました。
 
 
 

道の駅 子守唄の里 五木 のすぐ手前には 「 子守唄公園 かやぶき民家 」 の看板が立っていたので、まずはこちらへ寄ってみました。




ここが 「 子守唄公園 」 です。手前が駐車場になっていて、その奥に見えるかやぶき民家は、川辺川ダムの建設による水没予定地から移築した家屋ですが、川辺川ダムは令和2年7月豪雨の時にダムが完成していたら被害がもっと少なかったかも?といわれたダムで、民家の移築や代替道路がほぼ完成しているのにダム建設反対運動によって建設が休止になっているダムです。




ここには五木村に伝わる 「 五木の子守唄 」 の歌碑もありました。石碑には2番までの歌詞が刻まれていますが、五木の子守唄は即興的に唄われていたので元唄もはっきりせず、70番以上もあるといわれています。




歌詞の刻まれた石碑の下部には説明文もありましたが、 ゛ 古関裕而 編曲 ゛ と書かれていて、現在一般的に知られている 「 五木の子守唄 」 は昔から歌い継がれてきた正調 五木の子守唄とは少し音調が違うそうです。もしかしたらNHK朝ドラのエールでも五木の子守唄が歌われるかもしれませんね。




この建物が水没予定地から移築された かやぶき民家です。ここにはボランティアガイド?さんもいて、五木村の歴史等について説明をしてくれましたが、川辺川ダムの建設による水没地区からは3割ほどの村人が、高台となっているこの辺りへ移転したそうです。




かやぶき民家の中には昔の農機具なども展示されていました。




五木村は深い峡谷が縦横に走る急峻なところに標高1000m以上の山が連なる地形で、総面積の96%以上が山林だそうですが、ダム建設計画によって村外へ引っ越した人も多くて、五木村の現在の人口はわずか900人ほどだそうです。

 
 
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