どこでも晴れたらワン歩

この日は明後日（1月13日）から別府 ⇔ 大阪 航路に就航（営業運転）する新造船「さんふらわあ くれない」の見物に別府国際観光港へ出かけました。


就航前の「さんふらわあ くれない」は先月から別府国際観光港へ停泊していて、時折営業運転に合わせるように別府 ⇔ 大阪航路を航行していたので、この日も時刻表通りに別府へ寄港するのでは？と思って入港時刻に合わせて別府国際観光港へ行ってみると、「さんふらわあ くれない」は思った通り沖合からこちらへ向かってやって来ました。




画像の右側に見える防波堤は、別府国際観光港の沖にある「別府一文字」と呼ばれる防波堤ですが、「さんふらわあ くれない」は、防波堤を廻り込んで接岸する岸壁へと近づいてきました。




「さんふらわあ くれない」 は総トン数が17,300ｔ、全長は約199.9ｍのカーフェリーですが、現在就航している「さんふらわあ あいぼり／こばると」の総トン数9,245ｔ、全長153ｍと比べると総トン数では2倍近い大きさがあります。そして瀬戸内海航路では最大級のカーフェリーになるそうです。




「さんふらわあ くれない」は、あっという間に目の前を通り過ぎて間もなく接岸しますが、これだけ大きな船なのにとてもスムーズに岸壁へと船体を寄せていました。




接岸した「さんふらわあ くれない」の後部甲板を見ると、従来のカーフェリーでは見た事のないタンクのようなものが2つありました。




望遠で撮影すると一つのタンクには「LNG CLEAN ENERGY」と書かれていました。LNGは液化天然ガスのことですが、「さんふらわあ くれない」は、LNGを燃料とする日本で最初のカーフェリーです。そしてもう一つのタンクにはMOLと書かれていますが、これは商船三井の略号で船体に描かれている大きな太陽のマークも商船三井の登録商標だそうです。




接岸した「さんふらわ くれない」からは、船尾にある折り畳まれた車両乗降口（バウランプ）が伸びていますが、この時はまだ営業運転前だったので、船内から降りてくる車両は一台もありませんでした。明後日からの営業運転に備えての試運転の一環なんでしょうね？




「さんふらわあ くれない」の前には現在就航中の「さんふらわあ こばると」も停泊していましたが、別府 ⇔ 大阪 航路を航行する新旧2隻の「さんふらわあ」を同時に見れる光景もあとわずかなんでしょうね？




しばら色んな角度から「さんふらわあ くれない」を眺めていたら、4台のタンクローリーがやって来て船尾付近に並んで停車しました。これらのタンクローリーはこれから船に乗り込むんじゃなくて、燃料補給用のLNGを積んだタンクローリーです。




タンクローリーの後ろで作業をしているところを見たら、4本のホースが見えましたが「さんふらわあ くれない」へのLNG補給は、4台のタンクローリーから同時に効率よく行うことができるそうです。ちなみに「さんふらわあ くれない」の新エンジンは重油も使えますが、LNGは二酸化炭素の排出量が石油の6割程度で、硫黄分などの有害物質も排出しない環境にやさしいクリーンなエネルギーなんですよね。




「さんふらわあ くれない」の見物をしたら、帰りに大分市の田ノ浦ビーチに寄りました。ここから別府国際観光港を眺めると「さんふらわあ くれない」と「さんふらわあ こばると」が並んで停泊しているのが見えましたが、大きさの違いがよく分かる光景ですね。
今年の4月には「さんふらわあ くれない」の姉妹船の「さんふらわあ むらさき」も就航して、別府 ⇔ 大阪 航路は新造船2隻体制になるそうなので、一度は新造船での船旅もしてみたいですね。



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