どこでも晴れたらワン歩

この日は壱岐・対馬フェリーで運用されているカーフェリーの「みかさ」が別府湾の沖合に停泊していたので、もしかしたら別府国際観光港に接岸するかも？と思って別府へと向かいました。


別府国際観光港では長い期間に亘って岸壁周辺の工事を行っていて、周囲は立入禁止になっていますが、今回訪れてみるとフェリーさんふらわーの新しいターミナルビルが建てられていました。




ターミナルビルの周辺はまだ工事中で近くには行けませんでしたが、色んな角度から撮影をしていると「みかさ」らしき船が港内へと入って来ました。（画像の左下に小さく写っている船です）




みかさは第3埠頭へやって来ると思ってしばらく待っていましたが、こちらへは向かわずに第2埠頭へと入って、フェリーさんふらわーの船体に隠れてしまったので、大急ぎで宇和島運輸フェリーが接岸する第２埠頭へ向かうと、「みかさ」はすでに接岸していて船尾のランプウェイからは車両が降りてくる直前でした。




みかさは壱岐・対馬フェリーが運用する770ｔほどの小型フェリーで、通常であれば別府へ寄港することは無いので見る機会もありませんが、この船はちょっと異色の船歴を持っていて、2019年から2年間ほどは「STU48号」と船名を変えて、AKB48や姉妹グループのステージ船として瀬戸内海の主要港を廻っていたそうです。




しばらく遠くから眺めていると船尾からは次々と車両が降りてきました。もうちょっと早く移動していれば目の前で見れたんですが、今から移動しても撮影に間に合いませんからね。そして最後のほうには戦車のような砲塔でタイヤが8輪ある「16式機動戦闘車」が降りてきました。まさかここでこの車両を見れるとは思わなかったのラッキーでした。




車両が全て降りてしまったところで、順光で撮影し直そうと埠頭の反対側へ行きましたが、何と「みかさ」は移動している僅かな間に埠頭を離れていました。ここは宇和島運輸フェリーが接岸する埠頭なので、四国からのフェリーが来ないうちにと大急ぎで出航したんでしょうか？




みかさが出航すると同時に、岸壁に停まっていた車両も移動し始めたので、また大急ぎで車両の出入口へと移動すると、すでに大型トラックなどは移動した後で、高機動車といわれる兵員輸送車や16式機動戦闘車が残っているだけでした。




この車両は愛称クーガーと呼ばれる96式装輪装甲車でしょうか？




そして次にやって来たのは16式機動戦闘車ですが、フェリーへの入出門ゲートをギリギリの位置で通過しています。16式機動戦闘車は全長が8.45ｍ、車幅は2.98ｍもありますからね。




16式機動戦闘車が目の前までやって来ました。この車両はやまなみハイウェイを走っているところを遠くから見たことがあるだけで、こんな目の前で見るのは初めてなのでちょっと感動です（笑）




車体には第8師団の兜の鍬形マークに白虎が描かれていたので、第8師団第42即応機動連隊というのは分かりましたが、1両だけだったのでどこの駐屯地からやって来た車両なんでしょうね？




今回は通常ではまず目にすることのない壱岐・対馬を航行しているフェリーがやって来たので、珍しくて別府国際観光港へ行きましたが、まさか自衛隊がチャーターした船とは思いませんでした。自衛隊のチャーター船と言えば「ナッチャンWorld」や「はくおう」のような1万ｔクラスのカーフェリーはここで何度も見ていますが、まさか千ｔにも満たないフェリーまでチャーターしているとは思いませんでした。



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