今回はちょっと近場の豊後大野市に出かけました。
豊後大野市へはお家を出発したら国道10号線を通り途中から無料高速の中九州道に乗って大野ICで高速を降りました。
大野ICで高速を降りて最初に寄ったのは道の駅・おおのです。りゅう君が元気だった頃にはここが中九州道の終点だったので道の駅の裏手にある芝生広場でいつもお散歩をしていましたが、今では中九州道もこの先まで伸びたし、りゅう君も居なくなったのでもうここへ寄ることは無くなってしまいました。
道の駅・おおので休憩を済ませたら道の駅の前を走る県道26号線を南へ走って豊後大野市で原尻の滝と並んで名瀑として知られる 『沈堕の滝(ちんだのたき)』 に到着です。沈堕の滝には雄滝と雌滝があって正面に見えているのは十三条の流れを持つ雄大な雄滝です。
そして県道沿いにある展望所の足元には小さな雌滝が見えています。
この小さな雌滝のすぐ上の道路沿いにはこんな立て看板がありました。江戸時代にはここは刑場になっていて、ここから罪人を突き落としていたと言われているんですよね。
これは沈堕の滝の周辺案内図です。今は県道26号線沿いのカメラマークがある撮影スポットにいますが、これから現在地と書かれている 『ちんだの滝ふれあい公園』 に車で移動です。
ちんだの滝ふれあい公園に移動して大野川の川面のほうを眺めたら足元には明治時代に造られた発電所跡と遊歩道が見えます。
ここには発電所跡から沈堕の滝の滝壺に向かって川沿いに遊歩道が続いているのでさっそく歩いて滝壺の近くまで行ってみます。
遊歩道を少し歩くと発電所跡へと下って行く別の道があるのでまずは発電所跡の見学です。
発電所跡の遺構はかなり荒れていて足場も悪く、建物内に入るには丸太を2本渡しただけの橋を渡ります。以前りゅう君と訪れた時にはここから先は断念しましたが、今回はこの丸太を渡って発電所跡まで行きます。
発電所跡は外壁のみが残っていますが、右側の壁には大きな丸い穴が全部で3つ開いていて、そのすぐ下の地面にはそれぞれ大きな窪みがあったので壁の穴には送水管が通っていてその下には発電機があったんでしょうね?
発電所跡の見物をしたら沈堕の滝に向かって伸びている遊歩道を先へと進みますが、遊歩道は途中から狭くなって両側にはうっそうとした樹木が茂った半日陰となります。夏だったらヘビが出てきそうですね(笑)
遊歩道の行き止まりまで来たら沈堕の滝がすぐ下に見えました。数年前にここを訪れた時には水の流れていない滝を見る事ができたので 過去の記事 をクリックして下さいね。
沈堕の滝は室町時代の水墨画家の雪舟が沈堕瀑布図として描いたほど見事な滝でしたが、明治時代に発電所の建設によって昔の滝の姿が無くなっていたものを昔の十三条の流れが現れるように人工的に修復しています。でも人工の滝とはいってもすぐ近くにある東洋のナイアガラといわれている 『原尻の滝』 にも負けない見事な滝ですね。
沈堕の滝を見物したら滝のすぐ下流へと向かいました。ここには大野川にかかるこんなに長い沈下橋があります。
ここは 『岩戸の景観』 と言って特異な地形の景観を見る事ができる地質学的にはとっても貴重なところだそうです。
この看板の写真に書かれているようにここでは過去の阿蘇山の大噴火によって出来た一億年前の地層と12万年前の地層、9万年前の地層が折り重なっている見事な景色が見れるそうです。
でも実際に見てみると雑草などに覆われていてどの様に地層が重なり合っているのかよく分かりませんでした。
それよりも私が気に入っている景色は重なり合った地層のすぐ横にある大野川にかかるJR豊肥本線の鉄橋が断崖絶壁に掘られたトンネルの中へと続くこの光景です。トンネルの向こう側は大分市方面になります。これらは百枝鉄橋、百枝トンネルというそうです。
電車が通過しないかとしばらく待っていると、トンネル内から電車の走る音が聞こえてきたと思ったら一両だけの普通電車がトンネルの中から突然出てきました。JR豊肥本線はとっても本数が少ない路線ですからね(笑)
そして十数分後には熊本方面からやって来た2両編成の電車が吸い込まれるようにトンネルの中へと入って行きましたが、よく見るとトンネルの入り口と電車の間にはわずかな隙間しかありません。
この画像は2011年にりゅう君と初めて沈堕の滝を訪れた時のものです。私たちもこの時まですぐ近くにある東洋のナイアガラと言われる 『原尻の滝』 しか知らなくて初めてここを訪れてその規模に感動しました。
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