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鷹栖観音堂の急な石段を降りたら、川沿いの道を下流へ進んで、大分県最古といわれている 『とくしん橋』 へと向かいます。
 

観音堂を降りたところには、御神木のような大きなクスノキが何本もありますが、これらのクスノキは根元付近から何本にも分かれて上に伸びているので、実際には何本のクスノキがあるんでしょうね?




『とくしん橋』 は川沿いの狭い道を数百mほど歩いたところにありますが、昔は鷹栖観音堂へ行くにはこの道しか無くて、対岸に住んでいる人たちは船で観音堂へ渡っていたそうです。この川は駅館川(やっかんがわ)といって、宇佐平野を流れて周防灘へと注ぐ宇佐市では一番大きな川です。
 
 
 

しばらく歩いていると正面に手掘りの小さなトンネルが見えてきました。『とくしん橋』 はこのトンネルを抜けた先にあります。




そしてトンネルを抜けたらすぐに県指定有形文化財 『とくしん橋』 と書かれた標識が見えてきますが・・・
 
 
 

どこに石橋があるんだろうか?と辺りを見回しても、狭い舗装道路の横にロープが張られて立入禁止になっている穴らしきものがあるだけでした。
 
 
 

そしてこの穴の中を覗いたら、草に覆われた 『とくしん橋』 がありました。この橋は延享2年(1745年)に造られた石橋で、大分県最古の石橋といわれています。宇佐市の石橋はこのブログで何度も紹介していますが、すべてアーチ状の眼鏡橋で、この様に橋桁が八の字になっている石橋は初めて見ました。




これは鷹栖つり橋公園のパンフレットに載っていた 『とくしん橋』 の写真です。この写真を見ると左右3本ずつの石柱(桁石)が斜めに伸びて上部の石を支えているのがよく分かりますね。そして鷹栖観音堂へと続くこの道を開いた僧侶の名前から 『とくしん橋』 と名付けられたともいわれています。




『とくしん橋』 の見物をしたら来た道を戻りますが、駅館川にせり出した岸壁に掘られたトンネルは本耶馬渓にある青の洞門のようですね。今では通行する人もほとんどいない道ですが、昔は旧宇佐市と院内町、安心院町を結ぶ幹線道路だったそうです。



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