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今回は昨年の4月以来一年半ぶりに山口県へ出かけました。


この日も片道200㎞ほどの遠出だったので早朝にお家を出発して、国道10号をひたすら北上して最初に休憩をしたのは九州道のめかりPAです。画像は九州と本州を結ぶ関門橋ですが、この頃になってようやく関門橋の高い支柱に朝日が当たるようになってきました。




めかりPAを出発したら関門橋を渡って本州の山口県へ入り、中国道の小月ICで高速道を降りて一般道を走っていると、道路沿いにオレンジ色をしたガードレールが見えてきました。山口県ならではの光景ですね。




この日の最初の目的地は山口県長門市仙崎なので、中国道を降りたら国道491号 ⇒ 県道34号などを経由して、日本海へ向かって一時間半ほど走るとこの様な標識が見えてきました。ここを直進すれば長門市街地ですが、目的地の長門市仙崎へはここを右折します。




右折して数百mも走ると日本海が見えてきて、その先にあるトンネルを抜けると「みすゞ公園」の標識が見えてきたのでここに車を停めました。画像の後ろに写っているトンネルは「白潟トンネル」で、このトンネルを潜ったらもう長門市仙崎なんですよね。




みすゞ公園と刻まれた石碑の裏面を見たら、長門市仙崎出身の童謡詩人 金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」の詩が刻まれていました。最終行の「みんなちがって みんないい」は有名なフレーズですね。




ここには仙崎港などを一望できる展望台があるので、これから急勾配の階段を登って展望台まで行ってみます。みすゞ公園を訪れるのは今回で3回目ですが、まだ一度もこの階段を登ったことが無いんですよね。




展望台から眺めた景色です。巡視船が停泊しているところが仙崎港で、そのすぐ左側には道の駅「センザキッチン」があって、向こうの方に見える山並みは、本土と青海大橋で繋がっている青海島(おうみじま)です。




みすゞ公園を出発したら長門市仙崎の町中へと向かいました。道路上にはこの様な標識がありましたが、仙崎はどこへ行っても「みすゞ」一色って感じで、金子みすゞは地元ではとても親しまれている存在なんですよね。




当初の計画では最初に道の駅「センザキッチン」へ寄る予定でしたが、ちょっと早めにここへ着いて道の駅はまだ開店準備中だったので、時間調整も兼ねて金子みすゞの生家跡に建てられた「金子みすゞ記念館」まで歩いてみます。記念館まではここからわずか徒歩8分ですからね。




道の駅「センザキッチン」を出発したら、まず最初に寄ったのはJR西日本の山陰本線仙崎支線の仙崎駅です。仙崎駅は無人駅で見た目は木造のレトロな雰囲気の駅舎のように感じますが、建物の表面を焼杉風の化粧板で覆った鉄筋コンクリート造の駅舎だそうです。




仙崎駅前はT字路になっていて「みすゞ通り」、「いいこと通り」と書かれた案内表示がありました。




この道が仙崎駅の正面から真っすぐに伸びた「みすゞ通り」で、ここから300mほど進むと「金子みすゞ記念館」があります。




みすゞ通りの両側に立ち並ぶ家屋の軒先や駐車場の壁などには、金子みすゞの作品がたくさん展示されています。これらの詩を読みながらみすゞ通りをんびりと歩くのも楽しいですよね。




ここが金子みすゞの生家跡に建てられた「金子みすゞ記念館」です。右側の建物には「金子文英堂」と書かれた看板が掲げられていますが、みすゞの実家は仙崎で唯一の本屋を営んでいて、内部はみすゞの部屋なども再現されています。




再現された金子文英堂の横にはもうひとつの建物があって、金子みすゞの詩が書かれた木札がたくさんぶら下げられていました。東日本大震災直後のCM自粛期間中にテレビから盛んに流れていた「こだまでしょうか」の詩を探そうとしましたが、そろそろ道の駅がオープンする時間なのでここから来た道を引き返します。




ここには金子みすゞの代表作のひとつの「大漁」もありましたが、金子みすゞの詩は子供が読む童謡詩なのに、最後の一行が独特な言い回しなのでとても難解で、「みんなちがって みんないい」や「こだまでしょうか いいえだれでも」など読む人によって色んな解釈ができるんですよね。



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