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先日のテレビニュースで、大分市中心部にある府内城址のお堀沿いに植えられているクロマツの植え替えが行われたと報道されていたので、さっそく見物に行ってみました。


ここが府内城址ですが、江戸時代の府内藩は僅か2万石ほどの小さな藩だったので、お城も低い石垣とお堀などが残るだけのとても小さな城跡です。今回植え替えられたクロマツはこのお堀沿いに植えられていて、まだ残工事を行っているのでお堀沿いには工事看板が立てられていました。




これが植え替えられたクロマツの工事看板です。これによるとお堀沿いには10本のクロマツが植えられていて、移植されたクロマツは平成30年から移植に備えて根の養生を行っていたようですね。




この画像は数年前に撮影したものですが、移植されたクロマツはこの様に2本に分かれた幹のうちの1本がお堀に向かって大きく傾いていたので、歩行者はこの幹を避けるように腰をかがめて歩いていたんですよね。一般の人は気をつければ済みますが、クロマツの下にある点字ブロックでも分かるように、視覚障害者にとっては非常に危険ですよね。




その後遊歩道は車道側に拡幅されて、点字ブロックも傾いたクロマツを避けるように幹を迂回するように敷設されて、一時期はこのクロマツを伐採する計画もあったようですが、樹齢100年以上で戦時中の空襲でも生き残ったクロマツなので、市民からの要望により移植することに計画変更になったそうです。




クロマツの移植は大型クレーンなどを使って深夜に行われたので、その様子は見ることができませんでしたが、クロマツの植えられていた場所はまだ石垣の修復などの工事中でした。お堀の向こうに見えている黒い建物は大分市役所です。




掘り上げられたクロマツは150mほど離れた城址公園の広場に植えられていました。ここは大分市でも有数の桜の名所でもあるんですよね。クロマツの向こうに見えている大きな建物は大分県庁で、府内城址一帯は官庁街なんですよね。




角度を変えて撮影した植え替えられたクロマツです。クロマツの前には銅像が建っていますが・・・




この銅像は右が大分県知事として新産都の誘致などに尽力した木下郁で、左は初代~第4代の大分市長で、高崎山の猿の餌付けや水族館うみたまご の社長を務めた上田保です。
クロマツはまだ植え替えられたばかりですが、うまく根付いてくれれば府内城址の新しいシンボルになるでしょうね。



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