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三井三池炭鉱「万田坑」の見物をしたら、同じく世界遺産に登録されている三池港へも行きたかったんですが、時間的に厳しかったのでここは断念して大分方面へ戻るように進みました。


万田坑を出発して次に寄ったのは、万田坑から15㎞ほど離れた九州新幹線の新大牟田駅です。




新大牟田駅の駅前には世界遺産に関する看板が立てられていましたが、その向こうに見える時計台は三井三池炭鉱の立坑櫓をモチーフにしているようでした。




そして駅前には大きな銅像も建っていました。この人物は「団琢磨(だんたくま)」といって、三池炭鉱育ての親ともいわれた人物で、マサチューセッツ工科大学で鉱山学を学び、役人として三池鉱山に赴任しますが、その後鉱山は三井財閥の手に渡り、団琢磨も三井の社員となりますが、最終的には三井財閥の総帥にまで登り詰めた人物です。




駅前の見物をしたら駅舎へ入ってみました。ここが新大牟田駅の新幹線の改札口ですが、何だかとても小さいような気がしますね。そしてこの時は駅の中にも外にも誰一人いなくて、シーンと静まり返っていました。




駅内にも「世界遺産・・・」と書かれたポスターが貼られていましたが、大牟田市はどこへ行ってもこの様なポスターや看板が目立っていて、まさに世界遺産の町って感じでした。




ここには大牟田市の観光案内や情報発信、特産品の展示・販売などを目的とした「新大牟田駅 観光プラザ」があります。




館内へ入ってみると特産品なども並べられていましたが、館内全体を占めるように巨大な龍のような造り物が常設展示されていました。




正面から眺めたらこんな感じですごい迫力がありました。この造り物は大牟田市で毎年7月に開催されている「おおむた大蛇山まつり」で使われる大蛇山と呼ばれる山車で、全長10m、高さ5m、重さは3tにもなる巨大な山車です。




この角度から見るとよく分かりますが、大蛇山は木製の山車に頭部、胴体そして尻尾が大蛇か龍のように飾り付けられています。頭部と尻尾は福島県会津地方の郷土玩具の「赤べこ」のように、左右に揺れ動くように造られていて、祭りの時には口から火煙(花火)を吐きながら町内を練り歩くとても勇壮な祭りだそうです。




大蛇山の後ろに廻ってみると、長い尻尾が山車の後方に向かって伸びていましたが、4~5mはありそうでした。




この長い尻尾と頭部が町内を練り歩く時には左右に大きく振れるんですね。




ここには「大蛇山大集合パレード」と書かれたパネルもありました。これを読むと十を超える大蛇山が一斉に花火に点火する「全山競演」が見所と書かれていました。
新大牟田駅観光プラザに展示されている一基の大蛇山を見ただけでも迫力満点でしたが、これが十基も連なって練り歩いて一斉に花火に点火する様はさぞ豪快でしょうね。一度は見に行ってみたいお祭りですね。



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