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竹田市次倉にある奇岩「野生のモアイ」を見物したら、県道8号をさらに山奥へ向かって進みました。


次倉集落への交差点を過ぎてほどなくすると正面に連なった高い山が見えてきました。これらの山は位置的には祖母・傾山系の山々のようですが、この山を越えれば宮崎県なんですよね。




県道8号をさらに進むと交差点が見えてきました。県道8号はこの先も山奥に向かって続いていますが、次の目的地は近代土木遺産に登録されている灌漑設備の「円形分水」なので、ここを県道695号へと右折しました。




県道695号を少しだけ走ったら、カーナビにも載ってないような農道を経由して、しばらく田んぼの中の道を進むと「円形分水」の標識が見えてきたのでここを右折して車を停めました。




標識の位置からはこの様な光景が見えます。トンネルの手前を左に曲がると円形分水の駐車場があって、道路を渡ったところに近代土木遺産の円形分水があります。




ここが車を停めた駐車場です。未舗装で砂利敷きの駐車場ですが、十数台ほどの普通車が停められそうでした。




駐車場に車を停めたらさっそく近代土木遺産の円形分水へと向かいましたが、駐車場の道路を挟んだ向かいには東屋があって、円形分水の説明板などが立てられていました。




東屋から眺めた円形分水です。




近くから眺めた円形分水です。円形分水は下流の田んぼに分配された水を引く灌漑設備ですが、芸術的な感じもする美しいデザインですね。




円形分水の中央部には土管を立てたような構造物があって、この中から勢いよく水が湧き出していました。




この湧き出している水は2㎞の暗渠(トンネル)の中を流れて、円形分水の中央部からサイフォンの原理で湧き出しています。そしてここが暗渠の出口部分です。暗渠には12ヶ所の土砂排出口が設けられいることから、円形分水の正式名称は「音無井路十二号分水」というそうです。




暗渠を出た水の一部はそのまま下流へ流れるようになっていて、画像左下に見える機械で仕切板を開閉して円形分水への流入量を調整しているようでした。画像には2本の水路が写っていますが、左の細い水路は円形分水で分配された水で、右の勢いよく流れている水が円形分水へ入らずにそのまま下流へ流れる水です。




画像の中央部には円形分水で分配する水を調整する仕切りが見えます。今は閉まっていますが、必要に応じて暗渠から円形分水への流入量を増やして、この仕切りも開けるんでしょうね。




円形分水は二重の円形をしていて、外側は水路のようになっています。ここには三ヵ所の仕切り板があって、ここへ流れ落ちた水は奥に見える穴から各田んぼへと送られているようでした。この仕切り板も水を均等に分配するためのものなんでしょうね。




円形分水の周囲にはいくつかの石碑などが建てられていますが、その中には「水は農家の魂なり」と刻まれた石碑もありました。農家にとって水がいかに大切かを端的に表した言葉ですね。
円形分水が完成したのは昭和9年ですが、それまでは三ヵ所に分配される水の量を巡って連日のように水争いが繰り返されていたそうです。



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