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戸屋平湧水へ寄った後は盾ヶ城トンネルを抜けて、佐伯市本匠へと向かいました。


盾ヶ城トンネルを抜けるとクネクネの下り坂になりますが、しばらくすると県道53号は番匠川と並行して走る県道35号と合流するので、ここを右折して番匠川の上流へと向かいました。




番匠川沿いの道を上流へ向かって走っていると、ホタルの生態などが学べる「ホタルの学校」があって、「ほたる観賞案内図」と書かれた看板が見えてきます。この辺りはカジカの鳴く清流が流れるところで、西日本一のゲンジボタルの群生地といわれているところなんですよね。




ここが番匠川でも最も多くのホタルを見ることができる「鹿渕(かぶち)」です。ここへは過去に訪れたことがありますが、道路沿いには車のライトが川に当らないように黒いネットが張られていて、ゲンジボタルが淡い光を放って乱舞する幻想的な光景を見ることができるんですよね。




さらに番匠川の上流へと進むと、道路は佐伯市宇目町へと続く県道53号と、臼杵市野津町へと続く県道35号とに分かれます。今回はここを左折して県道53号を進みますが、右折する県道35号はこの先で車一台がやっと通れるほど狭い箇所がある「険道」になるんですよね。




道路の分岐点の県道53号側には「上津川ふれあい かかしむら」と書かれた看板が立っていました。ここがこの日の最初の目的地になります。




県道の分岐点から数kmも走ると、道路沿いに数十台ほどの車が停められる広い空き地が見えてきたのでここに車を停めました。空き地の入り口には駐車場の看板も立てられていましたが、いかにも素人が大急ぎで書いたって感じがしていいですね(笑)




空き地のすぐ横には「かかしむら」と書かれた看板もありましたが、こちらの看板は立派ですね。そして画像の左端に写っている田んぼの中にはたくさんのかかしが見えていました。ここがかかし祭りのメイン会場のようですね。




駐車場とかかし祭りのメイン会場になっている田んぼの間には川が流れていて、かかし祭りの会場へはこの川に架かる橋を渡って行きますが、この川は番匠川の支流になる「上津川川」です。




かかしは駐車場側にも何ヵ所かに分かれて展示されていたので、まずは橋を渡らずに近いところから見物をしました。




「上津川ふれあい かかしまつり」は、上津川地区に賑わいを取り戻そうと、住民でつくる「かかしむら実行委員会」が2011年からかかしの展示を行っていて、もう十年以上にもなるそうです。でも私がこのかかし祭りを知ったのは今年なんですよね。




駐車場側にあるかかしを見物したら、橋を渡ってメイン会場の田んぼへと向かいますが、川の中にもかかしらしきものが見えていました。




望遠で撮影してみると両手を広げたカッパのかかしでした。この橋を含めて番匠川に架かる橋の欄干部分にはカッパの像がありますが、番匠川にはカッパ伝説があるんでしょうか?




かかし祭りといえば中津市山国町の「やまくにかかしワールド」が有名でしたが、昨年からは名称が変更されて「やまくにフェスティバル」の催し物の一部の「かかしアトリエ」となって規模も大幅に縮小されて、かかしの数も300体ほどに減ったので、今後は「上津川ふれあい かかしむら」のほうが有名になって訪れる人が増えるかも知れませんね。






上津川地区は山間部の小さな集落で、山国町に比べたら人口も遥かに少ないですが、山国町に匹敵するような規模のかかし祭りを10年以上も続けている努力には頭が下がる思いですね。



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